薬に頼らないADHDの対処法
前回は「アトモキセチン」「コンサータ」など薬物療法の紹介をしましたが、今回は・・・
『薬に頼らないADHDの対処法』について、調べてみたので、紹介します。
以前、ADHDの人は、人口の3%~5%ほどいると解説しましたが、全員服薬が必要なほど、重度というわけではありません。
少しADHD傾向はあるけど、薬をのむほどではない人も多いのです。
そのため、薬以外の対処法も知っていただきたいのです。これはADHDの人にもそうでない人でも参考になる話のはずです。
ADHDの特徴として、基本に戻って考えると・・・
「は」話を聞けない。
「し」集中できない。
「さ」先延ばしにしてしまう。
「き」記憶できない。
「しゃ」喋りすぎてしまう
「も」もじもじする
「じ」じっとしていらない
「ぱ」パニック
「い」依存
「失敗」
と解説してきましたが、この症状の現れ方は人それぞれで、そこまで強く出てない人(グレーゾーン)の人も多くいます。
そんな(グレーゾーン)の人やADHDの傾向がある人には、大切なキーワードがあります。
そのキーワードとは『1』なんです。
先延ばししてしまって、原稿がなかなか出来ない・・・
勉強がまったく集中できない・・・
という人は多いはず!そんな時は
『1』文字でもいいから原稿を書こう!
『1』分でもいいから机に向かおう!
と考える事です。
若旦那の曲で「なにか一つ」という曲があったり、武井勇輝の「あと1ミリ」って曲に私はすごく感情を動かされました、それだけ『1』って大きなキーワードなんです。
こんな実験もあります。
実験者は(A)と(B)のチームに分かれて、募金活動をします。
(A)チームは「普通に『寄付をお願いします』とだけ言う
(B)チームは「『1セント(約1円)でいいので寄付をお願いします』と言う」
この結果、寄付率は、(A)チーム20%・(B)チーム50%だったのです。くわえて寄付の平均額は1.5ドル(約160円)と(A)(B)ともにほとんど差はありませんでした。
つまり「ほんのちょっと」なら普段より行動しやすくなるのです。
なんにせよ、やるべきことを先延ばしにしそうな時は、「『1』文字だけ原稿を書こう」と思えば何とかスタートできるはず。そして始めてしまえば、寄付金で1.5ドル寄付されたように、普通の量を始められるはずです。
同じく集中できないと思った時も「『1』分だけ机に向かおう」と思えば、少なくとも机には向かうはず、こちらも始めてしまえば、続けやすくなるはずです。
あと、ルネ・デカルト(フランスの哲学者、数学者)の言葉で、「困難は分割せよ」という言葉もあります、大きな困難は一気にのり越えることが難しいのであれば、分割して、1つづつのり越えればいいんです。
なんにせよ「たった『1』歩すすむこと」を最初の目標にしてください。その『1』歩はあなたをもっと遠くに運ぶはずです。
ではでは('ω')ノ