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ADHD当事者として、リアルな記事を書くことを目指してます。

ADHDの原因と治療薬について調べた結果。

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今日はADHDの原因と治療薬について調べました。

この記事を読むと、ADHD注意欠陥多動性障害)の不思議な行動の理由と正しい病院選びがわかるはずです。
認定を受けた医師でなければ、処方出来ない薬も紹介していますので、認定医師のいる病院選びの参考にもなるかと思います。

心療内科は数あれど、全ての心療内科に認定を受けた医師が在籍してるとは、限りません。


目次
  1. ADHDは育て方のせいじゃないではない
  2. ADHDの症状をもたらす脳内の状況
  3. 治療薬
  4. まとめ




  • ADHDは育て方のせいじゃない
ADHDのお子さんを持つ家庭で、「赤ちゃんの時の育て方が間違ってんだわ」「もっとちゃんと教育していれば」など、「育て方」を悔やむお父さんやお母さん、いると思いますが、結論から申し上げまして・・・関連ありません。(ADHDの特徴に関しては)

ADHDの特徴についてはこちらの記事で解説しています。


子供のADHDについてはこちらで解説しています。



ADHDは育て方ではなく、生まれ持ってきた発達障害なんです。ではADHDの人の脳内を掘り起こしたいと思います




  • ADHDの症状をもたらす脳内の状況
実はADHDの場合、育て方よりも脳の前頭葉に微小のトラブルが起こっているからとされています。

前頭葉は脳の前にある部分で「思考や判断、社会性」などを司ります。
特に前頭葉には色々な情報の中から適切なものを選択し、いらないものをカットする役目も果たしてます。
本来たくさんの情報から一部に集中できるのは、前頭葉が不要な情報をカットできるからなんです。

実際ADHDの人は前頭葉の血流がやや少ないとされ、事故などで前頭葉にダメージを受けた人に、DHDのような症状が出る事もあります。

またADHDは以前に「MBD」と呼ばれていたこともあります。

「Minimal Brain Damage」の略で、日本語にすると、「微細脳障害」となります。

ADHDの人は子供のころから症状がある事が多いもの、知能は問題ないのに集中できなかったり、落ち着きが無かったりします。
そんな子供に一通りの検査をしても問題が見つからない・・・そのため医師たちは、(はっきりと見えない何か微細な問題が脳に生じているに違いない)と考え「微細脳障害」と呼んだのです。

この「微細脳障害」は現在は使われていない言葉ですが、ただADHDは目に見えた異常はないが、何か細かい部分でうまく働いてない部分がある、と考えると分かりやすいかもしれません。

さて、具体的にADHDの人は神経伝達物質であるドーパミンの働きがあまりよくないとされています。
ドーパミンは」『運動調節』『学習』『意欲』『快感』を司る働きがあります。
この「ドーパミン」は「トランスポーター」とゆうものによって、しばらくすると取り囲まれます。

しかしADHDの場合その「トランスポーター」の動きが強すぎて、「ドーパミン」の数が足りなくなります。
ドーパミンの数が少なくなることで、意欲や集中力が減ってしまうわけです。

またドーパミンはすぐ取り込まれてしまうため、満足が長持ちせず、過食などに走ってしまうこともあります。

ですので、これらは脳の働きによるものなので、決して『しつけ』『教育』などのせいではないのです。そのため、あなたの家族や友人にADHD傾向があったとしても、(あの時なんな事をしたから、こんふうに)とか(あの時にああ言ったから今の状態になったのでは)なんて思う必要はありません。




  • 治療薬
治療薬には代表的なのは2つあります。

一つがメチルフェニデートコンサータ)』といわれる薬。
ドーパミンの取り込みをダイレクトに防ぎます。しかしドーパミンが増えすぎるのも、一長一短です。特にコンサータは中枢刺激作用もあるため、興奮が強く、依存性が生じることもあります。そのためメチルフェニデートの一種で効果が早い薬「リタニン」が依存や乱用で話題になったこともあります。

ただコンサータは効果がゆっくりな薬なので、「リタニン」ほど強い興奮や依存性はないとされています。しかし、やはり中枢刺激あるため、認定を受けた医師しか処方できなくなっています。

そしてもう一つが「アトモキセチン(ストラテラ)」といわれる薬(私が飲んでるのはこっち)

こちらはノルアドレナリンという伝達物質のトランスポーターを邪魔します。このノルアドレナリンのトランスポーターは同時にドーパミンの再取り込みも行っているので、やはりドーパミンの量が増えます。こちらの「アトモキセチン(ストラテラ)」は中枢神経を刺激しないため、コンサータ以上に依存を生じさせないとされてます。そのためどの医師でも処方は可能です。

薬の副作用ですが、慣れるまで吐き気やめまいなどが生じる事があります。『必ず用法、用量を守って医師の指示通り正しく服用してください』。

薬の効果は「コンサータ」が2週間前後、「ストラテラ」は2か月前後でゆっくりと効き、集中力や注意力、また落ち着きの無さも改善していきます。
いずれにしても、薬という治療方法も選択肢として存在するということです。

※病院に問い合わせた段階で、コンサータの処方ができる医師がいるかどうかの確認をすることで、認定を受けた医師が在籍しているかどうかの、判断材料にもなりそうですね。

ちなみに薬で思い出しましたが、古今東西のことわざで「病気における最大の薬」とされているものは、何かご存じでしょうか、それは・・・



『笑い』だそうです。




  • まとめ
ADHDは育て方や教育によるものではない
ADHDは脳の前頭葉でトランスポーターの働きが強く、ドーパミンの働きが弱いためである。
ADHDには「コンサータ」と「アトモキセチン」の2種類の薬があって、「コンサータ」に関しては認定を受けた医師しか処方できない。

ということになります。アトモキセチンは実際、効いてる実感ないんですけど、2か月かかるからだったんですね、しょっちゅう飲み忘れます。





ではでは('ω')ノ